Aloha\m/
今日は少し範囲を広げて、ポリネシアの神話をご紹介しようと思います(*´-`)
"創世神話 タンガロア" のお話☆
ハワイで言うところの "海の神 カナロア" と同じですが、タヒチなど他ポリネシアでは呼び名が少し変わります。
今日はその "タンガロア" についてお話ししますね♪
全ての神々の先祖とされる "タンガロア"。彼が全てを創造したとされています。
ただただ闇だけの何もない世界に "タンガロア" は大きな貝殻の中で無限の時間、眠りについていました。
ある時その無限の眠りから覚めたとき、その貝殻から外へ出てみました。
上下左右、どこを向いても何もありません。声をかけても誰もいません。
彼はしばらくその状況について考えていましたが、徐々に苛立ってきました。
いくら呼び掛けても誰も来ません。もちろん返事もありません。
真っ暗の中たったひとりぼっち。。。
私なら苛立つどころか怖くてまた貝殻に戻ってしまうかもしれない( ノД`)…
と言うか、確実に泣いてしまうー(笑)
ついに彼は怒りが頂点に達し、自分が入っていた貝殻の半分を高々と天に向かって掲げました。
するとそれは空になり彼は "ルミア" と名付けたのです。
空はできたものの、相変わらずひとりぼっち(´Д`)
彼はそれはもう飽き飽きしてきました。
そこで残り半分の貝殻を勢いよく砕きました。
素手?素手で砕いたらのかしら?( ̄□ ̄;)
するとその砕かれた貝殻は無数の岩や砂となり、辺りを覆いました。
このあとが私は諸々とても衝撃的なのです(笑)(;゜∀゜)
"タンガロア" は、それでもなお誰もいないことが気に入らずなんと!!
自分の背骨を抜き取って岩の上に置きました。するとそれは大きな山脈となり、背骨にくっついていたあばら骨が高い崖や深い渓谷となったのです。
いやいや、これはとてつもないことですΣ(-∀-;)
そしてまだ続きますよぉ!
それから内臓を引き出して空に投げると雲となり、筋肉で大地を創り植物や動物などが生息できるようにしました。
また彼の腕や脚で更に大地を強化して大地と海をしっかりと分け、手足の爪からは甲羅や鱗を持つ海の生き物が、長い腸からはロブスターやエビなどが創り出されました☆
爪が鱗っていうのは何だか頷けますね!
彼が纏っていた鳥の羽をむしり取って、パンダナスとブレッドフルーツを創り全ての植物を創り上げました。
彼はこの準備で動き回ったせいで、血が煮えたぎるほど熱くなったのだけれども、何せもう彼の体の中身は空っぽです。
なので血は体の外へと流れ出ていきました。その流れ出た血が夕焼けとなり朝焼けとなり雲にかかる虹となったのです。この世界で赤く見えるものは全て "タンガロア" の血から出来上がったものだそう(*´ω`*)
ここで彼は天と地の神々を呼び寄せ、最後にやっと私たち "人間" を創り出したそうです♪
カーブを描く空の貝殻、もちろん無限に広がっています。神々はその貝殻の中に太陽や月や星などを創りました。
このポリネシアの神話では、このように世界の始まりは "貝殻" とされています。南国っぽくて素敵ですよね(*´∀`)
ちなみに "タンガロア" は神聖な存在であった為、体の中が空っぽでも問題なく生きていけるのだそうです。
わっ、ワイルドですねぇ(笑)(;゜∀゜)
どの国にも創世神話はあり、似通ったところはあるけれども、その土地柄が垣間見れて面白いですね(о´∀`о)
これからこのようにハワイ以外のポリネシア圏のお話も少しずつご紹介しようと思います♪
それでは今日はこのへんで☆
A hui hou\m/